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シニア一人旅|東京から日帰りで行ける観音崎灯台に行ってみた

シニア一人旅、東京から日帰りで行ける観音崎灯台に行ってみました

東京から行ける参観灯台に行こう

ある日のことです。いつものようにパソコンを立ち上げて、何気なく画面を見た私は、一枚の画像に目を奪われました。それは、どこかの国の灯台が、海と空をバックにした絶景の中で優雅に佇んでいる姿でした。灯台ってこんなに美しいものだったのか、と思った私は急に灯台に関心が湧いてきて、実際に訪ねてみたくなりました。

早速インターネットで灯台を検索してみると、日本には数えきれないほどの灯台があることが分かりました。その中でも「日本の灯台50選」に選ばれた50基の灯台は、どれも美しい姿で絶景の中に立っています。50選の中には参観灯台、別名、「のぼれる灯台」と言って、灯台の中に入って上まで登れる灯台があることが分かりました。参観灯台は全国で16基、そのうち12基が50選の中にありました。

私は東京に住んでいるので、東京に近い参観灯台で50選に入っている灯台を探すと、神奈川県の「観音埼灯台」、千葉県の「犬吠埼灯台」、「野島崎灯台」の3基がありました。この中から三浦半島にある「観音埼灯台」に日帰りで行ってみることにしました。

目指すは観音埼灯台

京浜急行浦賀駅東京から観音埼灯台に行くには、品川から京浜急行に乗るのが一般的なルートです。10月末、私は京急本線で浦賀に行きそこからバスで観音埼に向かいました。
品川から浦賀までは距離があるので、快速特急を選んで乗ると良いでしょう。終点直前の堀之内駅で乗り換えて、京浜急行浦賀駅に向かいます。所要時間は55分、運賃は約800円(税込)でした。小一時間で、東京とは別世界の浦賀まで連れて行ってくれる京浜急行・・・ちょっと好きになりました(^^♪

浦賀といえば・・・

浦賀と言えば江戸末期にペリーが黒船で来航した町、観音埼灯台も黒船来航に縁のある灯台なのです。
1853年(嘉永6年)にマシュー・ペリー率いる米国海軍東インド艦隊の4隻の艦船が浦賀沖に停泊し、幕府は一行の久里浜への上陸を許可しました。その翌年、日米和親条約が締結され、日本は開国へと大きく舵を切っていくことになります。それから13年後の1866年(慶応2年)に米、英、仏、蘭の4か国との間に江戸条約が結ばれ、江戸幕府は洋式灯台の設置を約束します。この条約を引き継いだ明治政府は、日本で最初の洋式灯台として観音埼灯台を建設したのです。

観音崎灯台に到着

観音崎灯台観音埼のバス停でバスを降りると、バス停前は駐車場になっていて、多くの人が車で来ていました。灯台は岬の突端など交通の不便な場所にあることが多いので、どちらかと言えば移動は車が便利だと思います。一帯は灯台を中心とした県立公園になっていて、灯台のふもとの方にはキャンプができる場所もあり、テントを張った家族連れなどでにぎわっています。楽しそうなキャンプの様子を眺めながら、海沿いの遊歩道を灯台に向かって歩きます。道の途中から階段が続いており、それを登りきると青空に映える白い塔が見えてきます。

実はこの灯台は3代目で、明治に建てられた最初の灯台はレンガ造りでした。大正11年の地震で倒壊し、翌12年にコンクリート式の塔に建て替えられましたところに、関東大震災が発生して再度倒壊、大正14年に3代目が建てられて今日に至っています。

観音崎灯台にのぼろう

観音埼灯台見学記念、日本の灯台50選、灯台、どうだい?灯台の手前に受付があって、そこで参観寄付金300円を支払いました。すると受付の脇に「あなたが選んだ日本の灯台50選」の冊子、1冊600円(税込)が置いてあるのが目に留まり、思わず1冊購入してしまいました。すると受付の女性が「灯台女子の方に」といって「灯台、どうだい?」というフリーペーパーをくれました。

冊子とフリーペーパーを片手に灯台の入り口に入ります。そこには観音埼灯台のポスターや、昔の新聞などが展示されています。人ひとりが通れるほどの狭い螺旋階段がぐるりと続いていて、階段の周囲には日本の灯台50選の灯台の写真が飾られています。その写真を見ながら手すりを伝って地上3階くらいの高さまで登ると、外側に塔を一周巡るようにしてベランダのような踊り場があり、そこからぐるりと周囲を見渡すことが出来ます。

観音崎灯台からの絶景は・・・

観音崎灯台からの絶景ついに目的地にやってきました。灯台からの眺めはどうだろうかとワクワクしながら海の方角に向いてみます。この日はお天気が良く、太陽が燦燦と輝いていて海面に光が当たってきらきらと反射しています。風は少し冷たかったのですが、日差しの暖かさで耐えられないということもなく、むしろ心地よいくらいでした。空の明るい青さと海の少し暗めの濃い青のコントラストが美しく、岸壁の緑も眼に鮮やかです。

観音崎灯台の受付と展示室遠くには大小の船舶が波がしらを立てて進んでいます。ここは東京湾の入り口なのでたくさんの船が行きかっています。まるでおもちゃの船を見るようです。美しい風景に、しばし時間も忘れて灯台の上に佇んでいました。写真もいっぱい撮って、いい思い出ができました。 灯台から降りると、受付の後ろに小さな展示スペースがあり、観音埼灯台の歴史や灯台の役割、海を照らす光を生み出す巨大なレンズのレプリカなどが展示されていて、灯台にまつわる様々な知識を得ることができました。

観音崎公園内を散策                                                

観音崎公園のベンチ灯台からの景色を満喫した私は、公園の中を散策してみることにしました。観音埼公園は神奈川県の都市公園として整備された公園で、東京湾に突き出た観音埼のほぼ全域にわたって広がる広大な公園です。

観音埼灯台を中心として、「観音埼自然博物館」や「横須賀美術館」があり、灯台からの景色を堪能した後は、こうした施設に足を運ぶこともできます。またキャンプ場でキャンプをしたり、桟橋で釣り糸を垂れたりと思いのままに時間を過ごすことができます。公園の中にパークセンターという施設があり。そこで公園のみどころやイベントを紹介しています。始めにそこを訪ねてどこが見どころ化をチェックするのも良さそうです。

観音崎京急ホテル私は、海岸沿いに海を見ながら散策して、展望園地というところで今度は海に近い風景を眺めながらしばし休憩しました。ちょうど昼時になり、すぐ脇にあったレストランで食事をしようとしたのですが、さほど混んでもいないようなのに、ずいぶん待たされたので、入る気が失せて、もとの道を引き返しました。かなりの道のりを歩いて、展望園地と反対側にある観音埼京急ホテルのカフェで遅めのランチを食べました。
カフェからの海の眺めもよく、お腹がいっぱいになった私は満足して、売店でお土産の横須賀海軍カレー煎餅を買って帰路に就きました。

老後の達人
老後の達人

観音崎京急ホテル観音崎京急ホテルは、都心から程近い三浦半島のリゾート地、観音崎に位置するオシャレなホテル・・・客室、レストランからは東京湾が一望できます。
〒239-0811 神奈川県横須賀市走水2-1157-2
アクセス :京浜急行線 馬堀海岸駅
      横浜横須賀道路 馬堀海岸ICより2km
駐車場  :有 140台 無料 
>>観音崎京急ホテル

私が感じた観音崎灯台の魅力

実際に灯台に行ってみて、あらためて灯台の魅力を感じました。まず感じたのは灯台とその周辺の景色の美しさです。海の色と空の色、そこにそびえる白い塔、インスタ映えする美しさです。また崖の上の灯台に立つと、目の前は遮るものが何もない空間で、開放感があり、とても気持ちがいいものです。深呼吸をして目の前の景色を眺めるだけで心が洗われるような気がします。

次に興味を惹かれたのが、灯台にまつわる様々な物語です。観音埼灯台は日本で最初の洋式灯台ですが、なぜ日本にこのような様式の灯台が作られるようになったのか、灯台を設計したフランス人技師はどんな人だったのか、最初の灯台はレンガ造りであったとか、なぜ3度も建て替えられたのかなど、知るほどに関心が高まります。

そして灯台に行くことで、その土地の風物を楽しむことが出来ます。横須賀は山口百恵の歌で有名な地名ですが、私は行ったことがありませんでした。横須賀には米海軍基地や自衛隊の施設があり、海軍の港町だということを初めて知りました。道理で土産物屋に海軍カレーがたくさん置いてあったはずです。その土地ならではの食べ物を食べたり、お土産を買ったりするのも楽しいものですね。

横須賀海軍カレー調味商事 よこすか海軍カレー食べ比べセット<ネイビーブルー +プレミアム+TSUNAMI+進ちゃん>レトルトカレーギフトセット4食入 1セット 買いだめ 備蓄 プチ 贅沢 買い置き テレワーク 金曜日はカレーの日 まとめ買い

 

シニア一人旅|観音崎灯台まとめ

思いつきで行ってみた灯台ですが、思いのほか楽しいことがたくさんありました。
灯台から見る景色、灯台にまつわる物語、周辺の散策や街歩きなど、足の向くまま気ままに歩いて遠足を楽しみました。灯台という明確な目的地があると、行ってきたぞ!という到達感があるし、知的な好奇心も満足できて、シニアの一人旅の目的地としての灯台はとてもいい選択だと実感した次第です。

観音埼灯台に行ってみて、灯台巡りの面白さを知った私は、次の目的地をさがすことにしました。次はどんな灯台に行ってみようかと考えたり調べたりするのもまた楽し、私にピッタリの目的地を探してみようと思います。

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