LINEをアップデートしたら突然使えなくなって困っていませんか？「アプリが開けない」「メッセージが送れない」「通話ができない」など、アップデート後の不具合は誰にでも起こりうるトラブルです。
このような状況に陥ると、仕事やプライベートの連絡が取れなくなり、非常に困りますよね。特に重要なメッセージのやり取りがある場合や、仕事でLINEを使っている方にとっては一刻も早く解決したい問題でしょう。
本記事では、LINEアップデート後に発生する様々な不具合について、症状別に詳しい対処方法をご紹介します。基本的な解決方法から、データを保護しながら行う本格的な対処法まで、段階的に解説していきます。
また、同じような不具合を今後避けるための予防策も含めて、総合的にサポートします。多くの方が実際に試して効果のあった方法を中心に、安全で確実な手順をお伝えしますので、順番に試してみてください。
この記事を読むことで、LINEアップデート後の不具合を自分で解決できるようになり、今後同じような問題に遭遇した時も慌てずに対処できるようになります。トークの履歴やお気に入りのスタンプも失うことなく、安心してLINEを使い続けることができるでしょう。
それでは、まずはLINEアップデート後によく発生する不具合の症状から確認していきましょう。
LINEアップデート後に起こりやすい不具合の症状
LINEアップデート後には様々な不具合が発生する可能性があります。まずは自分の症状がどれに該当するかを確認しましょう。
アプリ起動に関する不具合
LINEアプリの起動そのものに問題がある場合の症状を確認しましょう。起動の段階で問題があると、どのような機能も使えない状態になります。
アプリが全く開けない 最も深刻な症状で、LINEアイコンをタップしても反応しないか、起動画面で止まってしまう状態です。ホーム画面に戻ってしまうこともあります。
起動は遅いが最終的に開く アプリは開くものの、通常より明らかに時間がかかる状態です。読み込み画面が長時間表示されることが特徴です。
起動後にクラッシュする 一度は開くものの、操作を始めるとすぐにアプリが強制終了してしまう症状です。
機能に関する不具合
アプリは起動するものの、LINEの主要な機能（メッセージ、通話、表示など）に問題が発生している場合の症状です。
メッセージ送信ができない アプリは開けるものの、メッセージを送信しようとするとエラーが出たり、送信マークが回り続けて送れない状態です。
通話機能が使えない 音声通話やビデオ通話を開始しようとすると接続エラーが発生したり、通話画面が表示されない症状です。
画面表示の異常 文字化けや画面の一部が表示されない、ボタンが押せないなどの表示に関する問題です。
これらの症状を確認したら、次の基本対処法から順番に試してみましょう。
【基本対処法】まず試すべき5つの解決方法
LINEアップデート後の不具合には、まず以下の基本的な対処法を順番に試してください。多くの場合、これらの方法で解決できます。
1. アプリの完全再起動
手順（iPhone）
- ホームボタンを2回押すか、画面下から上にスワイプしてアプリ切り替え画面を表示
- LINEアプリを上にスワイプして完全に終了
- ホーム画面からLINEアプリを再度起動
手順（Android）
- 画面下の□ボタンまたは最近使用したアプリボタンをタップ
- LINEアプリを左右にスワイプして終了
- ホーム画面からLINEアプリを再度起動
この方法で一時的なメモリ不足やキャッシュの問題が解決される場合があります。
2. スマートフォンの再起動
アプリの再起動で解決しない場合は、スマートフォン自体を再起動します。
iPhone再起動手順
- iPhone 8以降：音量上下ボタンを順番に押し、サイドボタンを長押し
- iPhone 7シリーズ：音量下ボタンとサイドボタンを同時長押し
- iPhone 6s以前：ホームボタンとトップボタンを同時長押し
Android再起動手順
- 電源ボタンを長押しして「再起動」を選択
- 機種によっては電源ボタンと音量ボタンの同時押し
再起動により、システム全体の一時的な不具合が解消される可能性があります。
3. ネットワーク接続の確認と切り替え
Wi-Fi接続の確認
- 設定アプリからWi-Fi設定を開く
- 現在接続中のネットワークを確認
- 一度Wi-Fiをオフにして、再度オンにする
- 別のWi-Fiネットワークがあれば試してみる
モバイルデータ通信での確認
- Wi-Fiを切断してモバイルデータ通信に切り替え
- LINEアプリを起動して動作確認
- 問題なく動作する場合はWi-Fi環境に問題がある可能性
ネットワーク環境の問題でLINEが正常に動作しない場合があります。
4. LINEアプリのキャッシュクリア
Androidの場合
- 設定→アプリ（アプリケーション管理）
- LINEアプリを選択
- 「ストレージ」→「キャッシュをクリア」
iPhoneの場合 iPhoneではアプリごとのキャッシュクリア機能がないため、アプリの再インストールが必要です（後述の方法を参照）。
キャッシュクリアにより、一時ファイルの蓄積による動作不良が改善されます。
5. 利用可能な容量の確認
ストレージ容量確認手順
- 設定アプリを開く
- 「一般」→「iPhoneストレージ」（iPhone）
- 「ストレージ」（Android）
- 利用可能容量を確認
推奨される対処法
- 使わないアプリの削除
- 写真や動画の整理
- 音楽や動画ファイルの削除
- キャッシュファイルの削除
ストレージ容量不足がアプリの動作不良を引き起こしている可能性があります。
これらの基本対処法で解決しない場合は、次の症状別対処法を試してください。
【症状別】LINEが開けない場合の詳細対処法
LINEアプリが全く開けない、または起動後すぐにクラッシュする場合の詳細な対処方法をご紹介します。
アプリが全く反応しない場合
LINEアイコンをタップしても何も起こらない、または起動画面ですぐに落ちてしまう場合は、アプリの権限設定や実行環境に問題がある可能性があります。
権限設定の確認
- 設定アプリを開く
- 「プライバシー」または「アプリの権限」を選択
- LINEアプリの権限を確認
- 必要な権限（通知、マイク、カメラ、連絡先など）が許可されているか確認
バックグラウンド更新の設定
- 設定→一般→Appのバックグラウンド更新（iPhone）
- 設定→アプリ→LINE→バッテリー→バックグラウンド動作（Android）
- LINEアプリのバックグラウンド更新を許可
起動画面で止まる場合
LINEの読み込み画面が表示されるものの、そこから先に進まない場合の対処法です。システムレベルでの問題や他アプリとの競合が考えられます。
セーフモードでの起動確認（Android）
- 電源ボタンを長押し
- 「電源を切る」を長押し
- セーフモードで起動を選択
- セーフモードでLINEが動作するか確認
セーフモードで動作する場合、他のアプリとの競合が原因の可能性があります。
iOS の場合のトラブルシューティング
- 設定→一般→転送またはiPhoneをリセット
- 「リセット」→「すべての設定をリセット」
- パスコードを入力して実行
- 設定が初期化されるが、データは保持される
アプリ再インストールの手順
上記の方法で解決しない場合は、LINEアプリの完全な再インストールが効果的です。ただし、データ消失を避けるために必ず事前準備を行ってください。
事前準備（重要）
- LINEの設定→アカウント→電話番号登録確認
- 設定→トーク→トーク履歴のバックアップを実行
- 友だち追加設定→IDの設定を確認
- 連携中のサービス（LINE Pay、LINEポイントなど）の確認
再インストール手順
- LINEアプリをアンインストール
- App StoreまたはGoogle Play Storeから再ダウンロード
- 最新版をインストール
- 電話番号またはApple ID/Google アカウントでログイン
- トーク履歴を復元
注意事項
- 必ずバックアップを取得してから実行
- アカウント情報（電話番号、パスワード）を事前に確認
- Apple IDまたはGoogleアカウントでのログイン設定推奨
【症状別】メッセージや通話ができない場合の対処法
LINEアプリは開けるものの、メッセージ送信や通話機能に問題がある場合の対処方法を詳しく解説します。
メッセージ送信エラーの解決法
メッセージが送信できない場合は、エラーの種類によって対処方法が異なります。以下の症状に応じて適切な対処を行いましょう。
送信エラーの種類と対処法
「メッセージが送信できませんでした」エラー
- メッセージを長押しして「再送信」を試す
- 画面を下に引っ張って更新（プルリフレッシュ）
- 別のトークルームでメッセージ送信を試す
- 文字数制限（10,000文字）を超えていないか確認
送信マークが回り続ける場合
- そのメッセージをキャンセル
- 一度トークを閉じて再度開く
- ネットワーク接続を確認
- 時間をおいて再送信
写真・動画・ファイル送信の問題
- ファイルサイズの確認（写真：20MB以下、動画：5分以内）
- ストレージ容量の確認
- アプリの権限設定確認（カメラ、写真へのアクセス）
- 別の方法（アルバム機能、Keep機能）での送信を試す
通話機能の不具合対処法
音声通話やビデオ通話に問題がある場合、権限設定やネットワーク環境が主な原因となります。通話タイプ別に対処法を確認しましょう。
音声通話ができない場合
権限設定の確認
- 設定→プライバシー→マイク→LINEをオン（iPhone）
- 設定→アプリ→LINE→権限→マイクをオン（Android）
- Bluetooth接続機器があれば一時的に切断
- イヤホンを外して本体スピーカーで試す
通話接続エラーの対処
- Wi-Fi環境が不安定な場合は4G/5Gに切り替え
- 通話品質を「データ使用量を抑える」に設定変更
- VPN接続を使用している場合は一時的に切断
- ファイアウォールやセキュリティアプリの設定確認
ビデオ通話の問題
カメラが映らない場合
- 設定→プライバシー→カメラ→LINEをオン
- インカメラ・アウトカメラの切り替えを試す
- 他のカメラアプリで動作確認
- カメラレンズの汚れをチェック
映像が止まる・音が途切れる場合
- 通話品質設定を「高音質」から「標準」に変更
- 他のアプリを終了してメモリを確保
- バックグラウンドアプリの自動更新を停止
- 安定したWi-Fi環境に移動
グループトークの問題
グループでの機能に特化した問題が発生している場合の対処法です。個人トークとは異なる設定や制限が関係している可能性があります。
メッセージが届かない場合
- グループメンバーの人数上限（500名）の確認
- 自分の参加ステータス確認
- グループ管理者の設定確認
- 通知設定の見直し
ビデオ会議機能の不具合
- 参加人数制限（最大500名）の確認
- 他の参加者の接続状況確認
- ミュート機能のオン/オフ確認
- カメラ・マイクの権限再設定
データを保護しながら行う本格的な解決方法
基本的な対処法で解決しない場合の、より詳細なトラブルシューティング方法をご紹介します。
完全なデータバックアップ
本格的なトラブルシューティングを行う前に、万が一に備えてLINEの全データを安全にバックアップしておきましょう。
LINEデータの完全バックアップ手順
- 設定→アカウント→電話番号・メールアドレス・パスワード設定確認
- 設定→トーク→トーク履歴のバックアップ
- 設定→Keep→重要なファイルをKeepに保存
- 友だちリストのスクリーンショット保存
- グループ情報、公式アカウント情報の記録
外部バックアップの活用
- 重要なトーク履歴のテキスト出力
- 写真・動画ファイルの手動保存
- スタンプ購入履歴の確認
- LINE連携サービスの設定確認
システムレベルでの対処法
アプリレベルの対処で解決しない場合は、OS（オペレーティングシステム）レベルでのアプローチが必要です。デバイス別に適切な手順を実行しましょう。
iOSデバイスの場合
設定のリセット
- 設定→一般→転送またはiPhoneをリセット
- 「ネットワーク設定をリセット」を実行
- Wi-Fiパスワードの再設定が必要
- LINEアプリの動作確認
iOSのアップデート確認
- 設定→一般→ソフトウェア・アップデート
- 最新のiOSバージョンがあれば更新
- アップデート後の動作確認
- 必要に応じてLINEアプリも再アップデート
Androidデバイスの場合
アプリデータの完全削除と復元
- 設定→アプリ→LINE
- 「ストレージ」→「データを削除」
- アプリを再起動
- アカウント再ログイン
- バックアップデータから復元
開発者オプションでのデバッグ
- 設定→端末情報→ビルド番号を7回タップ
- 開発者オプションが有効化される
- 「実行中のサービス」でLINE関連プロセス確認
- 「アプリ」→「すべて表示」でキャッシュクリア
専門的なトラブルシューティング
より深刻な問題や、特殊な環境での不具合に対する高度な対処法です。技術的な知識がある方向けの手順も含まれています。
ネットワーク環境の詳細診断
- DNS設定の変更（GoogleのDNS: 8.8.8.8, 8.8.4.4）
- プロキシ設定の確認と無効化
- モバイルネットワークの接続テスト
- 他のメッセージアプリでの接続確認
セキュリティソフトとの競合確認
- ウイルス対策アプリの一時停止
- ファイアウォール設定の確認
- VPNアプリとの競合チェック
- ペアレンタルコントロール設定の確認
LINEアップデート不具合を予防する方法
今後同様の問題を避けるための予防策をお伝えします。
アップデート前の準備
LINEアップデートによる不具合を最小限に抑えるために、アップデート実行前に行っておくべき準備作業をご紹介します。
定期的なバックアップの習慣
- 週1回のトーク履歴バックアップ設定
- 重要なファイルのKeep保存
- 友だち・グループリストの定期確認
- アカウント設定情報の記録更新
アップデートのタイミング管理
- 自動アップデートの無効化
- アップデート情報の事前確認
- レビューやSNSでの不具合情報収集
- 重要な用件がない時期でのアップデート
安定した環境の維持
日常的にスマートフォンとLINEアプリを良好な状態で保つことで、アップデート後の不具合を予防できます。
スマートフォンの定期メンテナンス
- 月1回の再起動
- 不要アプリの削除
- ストレージ容量の定期確認（30%以上の空きを推奨）
- OSアップデートとアプリアップデートのタイミング調整
ネットワーク環境の最適化
- 安定したWi-Fi環境の確保
- モバイルデータ使用量の管理
- 通信制限時の対処法準備
- バックアップネットワークの確保
設定の最適化
- 不要な通知設定の無効化
- バックグラウンド更新の調整
- 権限設定の定期見直し
- キャッシュクリアの定期実行
よくある質問（FAQ）
Q1: アップデート後にLINEが開けません。データは消えてしまいますか？
A1: LINEアプリが開けない場合でも、通常はトークデータやアカウント情報は保持されています。ただし、安全のために以下を確認してください：
- 電話番号登録が完了している
- Apple ID/GoogleアカウントでのログインSetting済み
- 直近でトーク履歴のバックアップを取得している
これらが設定されていれば、アプリを再インストールしてもデータを復元できます。
Q2: メッセージは送れるのに通話だけができません。何が原因でしょうか？
A2: 通話機能のみの不具合の場合、以下の原因が考えられます：
- マイク・カメラの権限設定に問題がある
- ネットワーク環境が通話に適していない（帯域制限など）
- Bluetooth機器との接続に問題がある
- 通話品質設定が高すぎる
設定→プライバシー→マイク・カメラでLINEの権限を確認し、通話品質設定を「標準」に変更してみてください。
Q3: アップデート後、一部の友だちとのトークが表示されません。
A3: 特定の友だちとのトークが見えない場合：
- トークリストで友だち名を検索してみる
- 非表示設定になっていないか確認
- ブロック状態を解除していない場合は確認
- アプリの再起動を試す
それでも解決しない場合は、相手側にもアップデート後の不具合が発生している可能性があります。
Q4: 再インストールしたらスタンプが消えました。復元できますか？
A4: 購入済みスタンプは再ダウンロード可能です：
- ホーム→設定→スタンプ→マイスタンプ
- 「すべてを再ダウンロード」をタップ
- 購入履歴から個別にダウンロード
無料でダウンロードしたスタンプは公式アカウントから再取得が必要な場合があります。
Q5: グループビデオ通話中に頻繁に切断されます。
A5: グループビデオ通話の不安定さの主な原因と対策：
- 参加人数が多すぎる場合は少人数に分割
- Wi-Fi接続の安定性確保（可能であれば有線LAN経由）
- 他のアプリを終了してメモリを確保
- 通話品質を「データ使用量を抑える」に設定
Q6: データ使用量が急に増えました。アップデートの影響ですか？
A6: アップデート後のデータ使用量増加の原因：
- バックアップ処理やデータ同期の実行
- アプリの動作が不安定でリトライ処理が頻発
- 新機能の自動ダウンロード
設定→トーク→写真を自動ダウンロードをオフにし、Wi-Fi接続時のみバックアップするよう設定してください。
Q7: 古いバージョンに戻すことはできますか？
A7: 公式には古いバージョンへの戻し方は提供されていませんが：
- Androidの場合、設定→アプリ→LINEで「アップデートのアンインストール」が可能な場合がある
- iPhoneの場合、公式には不可能
- セキュリティ上、最新バージョンの使用を推奨
不具合がある場合は、この記事の対処法を試すか、LINE公式サポートへの問い合わせをおすすめします。
まとめ：LINEアップデート後に使えない時の解決法
LINEアップデート後の不具合は多くの方が経験するトラブルですが、適切な手順で対処すれば解決できる場合がほとんどです。
重要なポイントのおさらい：
まずは基本的な対処法（アプリ再起動、端末再起動、ネットワーク確認、キャッシュクリア、容量確認）を順番に試してください。これらの方法で8割程度の問題は解決します。
症状別の対処法では、アプリが開けない場合と機能が使えない場合で異なるアプローチが必要です。特にデータ保護を重視し、必ずバックアップを取得してから本格的な対処を行ってください。
予防策として、定期的なバックアップの習慣化、アップデートタイミングの管理、スマートフォン環境の最適化を心がけましょう。
今回ご紹介した方法で解決しない場合や、データ消失のリスクを避けたい場合は、LINE公式サポートへの問い合わせも検討してください。
トラブル発生時も慌てず、段階的に対処していけば必ず解決できます。重要なコミュニケーションツールであるLINEを安心して使い続けるために、この記事を参考にしてください。
