島根県出雲市に位置する日御碕灯台は、日本一高い石造りの灯台として知られる国内屈指の名所です。明治時代に日本人の技術だけで建設されたこの灯台は、日本海の断崖絶壁に立ち、その壮大な姿で多くの観光客を魅了しています。
この記事では、120年以上の歴史を持ちながら今もなお現役で船舶の安全を守り続ける日御碕灯台の魅力を、アクセス方法から見どころ、周辺観光情報まで徹底解説します。
日御碕灯台とは|日本一高い石造りの灯台

日本海の荒波を見つめる白亜の巨塔、日御碕灯台(ひのみさきとうだい)は、島根県出雲市大社町日御碕にある日本を代表する灯台です。高さ43.65mを誇り、日本一高い石造りの灯台として知られています。1903年(明治36年)4月1日に点灯して以来、120年以上にわたり日本海の船舶の安全を守り続けています。
日御碕灯台は、「日本の灯台50選」「世界の灯台100選」に選ばれているだけでなく、登れる参観灯台(Aランク)かつ第1等級のレンズを持つ保存灯台としての価値も認められています。これらすべての条件を満たす灯台は日本でも日御碕灯台と千葉県の犬吠埼灯台の2基のみで、まさに「西の横綱」と呼ぶにふさわしい存在です。
島根半島の西端に位置し、断崖絶壁の上に立つ白亜の灯台は、日本海の荒波と青い空のコントラストが美しく、多くの観光客や写真愛好家を魅了しています。
日御碕灯台の見どころ10選
日御碕灯台を訪れる際に見逃せない魅力的なポイントを10つ厳選しました。灯台そのものの建築美から周辺の絶景まで、訪問前にチェックしておきたい見どころをご紹介します。
1. 日本一の高さを誇る石造り灯台
高さ43.65mの石造り灯台は、断崖絶壁の上に立ち、その姿は圧巻です。日本で最も高い石造りの灯台として知られ、その堂々とした佇まいは多くの人を魅了します。
2. 灯台内部の螺旋階段
灯台内部には154段の螺旋階段があり、頂上まで登ることができます。階段を上る途中で感じる歴史的な雰囲気は、他では味わえない体験です。
3. 展望台からの絶景
灯台上部の展望台(回廊)からは、日本海の大パノラマを360度見渡すことができます。晴れた日には隠岐の島々まで望むことができ、特に夕日の時間帯は息をのむ美しさです。
4. 第1等級フレネルレンズ
灯台の心臓部とも言える第1等級のフレネルレンズは、今も現役で使用されています。このレンズからの光は、約26海里(約48km)先まで届くという驚異的な性能を持っています。
5. 灯台資料展示室
灯台に併設された資料展示室では、日御碕灯台の歴史や灯台の役割、構造などを詳しく知ることができます。歴代の灯器や貴重な資料が展示されており、灯台ファンには見逃せないスポットです。
6. 灯台守の仕事体験コーナー
資料展示室では、かつての灯台守の仕事を模擬体験できるコーナーがあり、子どもから大人まで楽しめます。明かりをつける擬似体験は特に人気です。
7. 石積みの素晴らしい技術
日御碕灯台は、日本の技術者のみによって設計・建設されました。その精緻な石積みの技術は、日本の伝統的な石工技術と西洋から学んだ近代的な灯台建設技術の融合として高く評価されています。
8. 灯台周辺の絶景散策路
灯台周辺には遊歩道が整備されており、断崖絶壁と日本海の絶景を楽しみながら散策できます。春には菜の花、夏には青い海、秋には紅葉、冬には荒波と、四季折々の風景が楽しめます。
9. 日本海に沈む夕日
日御碕灯台からは、日本海に沈む夕日を見ることができます。特に冬場は夕日が灯台と重なる「ダルマ夕日」を見ることができる日もあり、多くのカメラマンが訪れる人気スポットです。
10. 灯台記念品ショップ
灯台の近くには記念品ショップがあり、日御碕灯台オリジナルのグッズを購入することができます。灯台型のキーホルダーやポストカードなど、思い出に残るお土産が見つかります。
日御碕灯台の歴史と特徴
現存する日本の名灯台の中でも特に歴史的・技術的価値が高い日御碕灯台。その成り立ちと特筆すべき特徴について詳しく見ていきましょう。
明治時代の国産灯台建設
日御碕灯台は1903年(明治36年)4月1日に点灯を開始しました。日本の灯台建設の歴史において特筆すべき点は、この灯台が設計から施工まですべて日本人の手によって建設された点です。
明治初期の日本の灯台は、イギリスやフランスなどの外国人技師の指導の下で建設されていましたが、日御碕灯台は日本の技術者たちが培った石造り灯台の技術を集大成した作品として高く評価されています。日本古来の石工技術と西洋から学んだ近代的な灯台建設技術が見事に融合しています。
日本一の高さを誇る石造り灯台
日御碕灯台の高さは43.65m、海面からの高さは約63mに達し、日本一高い石造りの灯台として知られています。この高さは、日本海の広い範囲をカバーするために必要でした。灯台は8角形の石造りで、内部には154段の螺旋階段があります。
世界に認められた性能と価値
日御碕灯台に設置されている第1等級フレネルレンズは、その光が約48km先まで届く高性能なものです。この性能と歴史的価値から、日御碕灯台は「日本の灯台50選」「世界の灯台100選」に選ばれています。また、一般公開されている参観灯台(Aランク)として、多くの人々が訪れる観光スポットとなっています。
120年以上にわたる船舶の安全への貢献
日御碕灯台は120年以上にわたり、日本海を航行する船舶の安全を守ってきました。現在でも重要な航路標識としての役割を果たしながら、美しい姿で私たちを魅了し続けています。
日御碕灯台へのアクセス方法|電車・バス・車での行き方
島根県の西部に位置する日御碕灯台へは、さまざまな交通手段でアクセスできます。旅行計画に役立つ主要都市からのアクセス方法と所要時間を詳しく解説します。
東京から日御碕灯台へのアクセス
東京から日御碕灯台に行くには、主に以下のルートがあります:
- 飛行機+バスでのアクセス
- 羽田空港から出雲縁結び空港へ(飛行時間約1時間30分)
- JAL直行便:10時台と16時台に運航
- 出雲縁結び空港から出雲市駅までバスで約30分
- 出雲市駅から日御碕行きのバスで約1時間、日御碕灯台バス停下車、徒歩5分
- 新幹線+在来線+バスでのアクセス
- 東京駅から岡山駅まで新幹線で約3時間30分
- 岡山駅から特急やくもで出雲市駅まで約2時間30分
- 出雲市駅から日御碕行きのバスで約1時間
出雲市内から日御碕灯台へのアクセス
出雲市内から日御碕灯台へは、一畑バスの日御碕線を利用します:
- 出雲市駅から日御碕行きのバスで約1時間
- 日御碕灯台バス停下車、徒歩5分
- バスの本数は1日8本程度
- 最終バスは18:17発(時期により変動あり)
車でのアクセス
- 出雲市駅から車で約40分(約25km)
- 出雲大社から車で約20分(約12km)
- 松江市内から車で約1時間(約40km)
- 駐車場:日御碕灯台周辺に無料駐車場あり(約50台)
レンタカーでのアクセス
出雲縁結び空港や出雲市駅、松江駅などでレンタカーを借りることができます。レンタカーを利用すれば、日御碕灯台だけでなく、周辺の観光スポットも効率よく回ることができます。
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日御碕灯台周辺の観光スポット
日御碕灯台を訪れたら、周辺にある魅力的な観光スポットもぜひ立ち寄りたいもの。灯台と組み合わせて訪れると効率よく島根の魅力を体験できる周辺スポットを紹介します。
日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)
日御碕灯台から徒歩約10分の場所にある神社で、「日沉宮(ひしずみのみや)」と「日祭宮(ひまつりのみや)」の二つの社殿があります。日本海に面した断崖に建つ神社は、夕日の名所としても知られています。
出雲大社

日本最古の神社の一つで、縁結びの神様として有名です。日御碕灯台からは車で約20分の距離にあり、島根観光では外せないスポットです。大きな注連縄(しめなわ)が特徴的な大社造りの社殿は圧巻です。
稲佐の浜
出雲大社の近くにある浜で、神話では「神々が集まる場所」とされています。美しい砂浜と夕日の景色が魅力で、日御碕灯台からは車で約25分の距離にあります。
島根県立古代出雲歴史博物館
出雲大社の近くにある博物館で、出雲地方の歴史と文化を学ぶことができます。特に国宝の「銅剣」や「荒神谷遺跡」の出土品は見逃せません。日御碕灯台から車で約25分です。
玉造温泉

奈良時代に開湯したと言われる古湯で、玉造という名は、この地にある花仙山で良質の青瑪瑙が採掘できたために、この地の人々が玉造を生業としていたことに由来していると言われています。高級和風旅館が多く、歴史を重んじた風格のある温泉街が広がっています。
「美肌の湯」として有名な古湯で、宿泊すれば日御碕灯台と組み合わせた旅プランを楽しめます。松江市内にあり、日御碕灯台からは車で約1時間の距離です。
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足立美術館

地元出身の実業家、足立全康が1970年、71歳の時に開館した美術館で、横山大観のコレクションと日本庭園が有名です。米国の日本庭園専門雑誌で、初回の2003年から16年連続で日本一に選ばれており、海外からも高い評価を得ています。
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日御碕灯台と美保関灯台を巡る旅プラン
島根県には日御碕灯台と並んで名高い美保関灯台があります。島根半島の東西に位置するこの二つの名灯台は、どちらも「日本の灯台50選」に選ばれた逸品。限られた旅行日程で両方の灯台を効率よく巡るための2泊3日の旅プランをご紹介します。
1日目:美保関灯台観光
- 米子空港または出雲空港に到着
- レンタカーで美保関灯台へ(約1時間)
- 美保関灯台見学(約2時間)
- 美保神社参拝
- 灯台カフェで休憩
- 玉造温泉に宿泊
2日目:日御碕灯台観光
- 玉造温泉から日御碕灯台へ移動(車で約1時間30分)
- 日御碕灯台見学(約2時間)
- 灯台資料展示室見学
- 周辺散策、日御碕神社参拝
- 夕日鑑賞
- 出雲市内のホテルに宿泊
3日目:出雲大社と周辺観光
- 出雲大社参拝(約2時間)
- 稲佐の浜散策
- 古代出雲歴史博物館見学
- 空港へ
日御碕灯台の見学時間と入場料
日御碕灯台を訪問する際に知っておきたい基本情報をまとめました。スムーズに観光するために、事前にチェックしておくと安心です。
開館時間
- 4月〜9月:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 10月〜3月:9:00〜16:30(入館は16:00まで)
- 年中無休(荒天時は閉館の場合あり)
入場料
- 大人:300円
- 小中学生:150円
- 団体割引あり(20名以上)
所要時間の目安
- 灯台登頂と展望:約30分
- 資料展示室見学:約30分
- 周辺散策:約1時間
- 合計:約2時間
日御碕灯台でのおすすめ撮影スポット
SNS映えする写真を撮りたい方や写真愛好家にとって、日御碕灯台は絶好の被写体です。季節や時間帯によって異なる表情を見せる灯台を、最高のアングルで撮影できるスポットをご紹介します。
灯台前の広場
灯台全体を撮影するのに最適なスポットです。白い灯台と青い空、日本海のコントラストが美しく撮影できます。
灯台展望台(回廊)
灯台に登って展望台から見る景色は圧巻です。360度のパノラマ風景を撮影できます。特に日本海に沈む夕日は絶景です。
灯台下の遊歩道
灯台を見上げる角度から撮影できるスポットがあります。下から見上げる灯台の迫力ある姿を撮影できます。
日御碕神社からの眺め
日御碕神社からは、灯台と日本海を一緒に収めることができる絶好の撮影ポイントがあります。
夕焼けスポット
冬場の特定の日には、灯台と夕日が重なる「ダルマ夕日」が見られることがあります。情報は地元の観光協会で確認できます。
日御碕灯台の季節ごとの魅力
四季折々の美しさを見せる日御碕灯台は、訪れる季節によって異なる表情が楽しめます。季節ごとの見どころや訪問するベストシーズンの参考にしてください。
春(3月〜5月)
灯台周辺の菜の花が咲き誇り、黄色い花と白い灯台のコントラストが美しい季節です。比較的風も穏やかで過ごしやすい時期です。
夏(6月〜8月)
青い空と海のコントラストが最も美しい季節です。灯台周辺の草木も緑豊かで、爽やかな景色を楽しめます。夏休み期間は観光客も多くなります。
秋(9月〜11月)
澄んだ空気の中、灯台周辺の紅葉と日本海の青のコントラストが美しい季節です。観光客も比較的少なく、ゆっくり見学できます。
冬(12月〜2月)
荒波が打ち寄せる日本海と灯台の風景は、冬ならではの迫力があります。晴れた日の夕暮れ時には、灯台と夕日が重なる「ダルマ夕日」が見られることもあります。防寒対策は必須です。
日御碕灯台に関するよくある質問
訪問前に知っておきたい日御碕灯台に関する疑問や質問について、よくある質問とその回答をまとめました。旅行の計画や準備に役立ててください。
Q: 日御碕灯台はいつ建てられましたか?
A: 日御碕灯台は1903年(明治36年)4月1日に点灯を開始しました。すべて日本人の手によって設計・建設された点が特徴です。
Q: 日御碕灯台の高さはどれくらいですか?
A: 灯台の高さは43.65mで、日本一高い石造りの灯台です。海面からの高さは約63mになります。
Q: 灯台の中に入ることはできますか?
A: はい、入館料を支払えば灯台内部に入ることができ、154段の螺旋階段を上って頂上の展望台まで登ることができます。
Q: 車いすでも見学できますか?
A: 灯台内部の螺旋階段は車いすでの上り下りが困難ですが、灯台周辺や資料展示室はバリアフリー対応しています。
Q: ペットを連れて行けますか?
A: 灯台内部へのペットの入館はできませんが、周辺の散策路ではリードをつければ散歩可能です。
Q: 近くに食事できる場所はありますか?
A: 日御碕灯台周辺には、海鮮料理の食事処が数軒あります。特に新鮮な魚介類を使った料理が楽しめます。
Q: 灯台からどれくらい遠くまで光が届きますか?
A: 日御碕灯台の第1等級フレネルレンズからの光は、約26海里(約48km)先まで届きます。
Q: 雨の日でも見学できますか?
A: 雨の日でも基本的には開館していますが、強風や雷などの荒天時は安全のため閉館することがあります。当日の天候をご確認ください。
日御碕灯台は、日本一の高さを誇る石造りの灯台として120年以上の歴史を持ち、今も現役で船舶の安全を守り続けています。壮大な日本海の景色と共に、ぜひ「西の横綱」の雄姿をご自身の目でお確かめください。歴史を感じる螺旋階段を上り、頂上からの絶景を堪能する体験は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
※掲載情報は2025年3月現在のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。