日本の灯台巡り|イベントに行ってみよう

日本の灯台巡り|イベントに行ってみようシニア旅行

日本の灯台をめぐるならイベントに合わせて行こう

11月1日が灯台記念日というのを知っていますか?明治元年(1868年)に日本で最初に建設された洋式灯台である観音埼灯台の起工日が11月1日であったことにちなみ、昭和24年(1949年)に海上保安庁により制定された記念日です。
毎年この日を中心に灯台にまつわる様々な記念イベントが開催されています。また灯台記念日以外にも、季節により、またはそれぞれの灯台の歴史により、各地で特色あるイベントが行われています。

例えば、普段は中に入れない灯台が一般公開されることがあります。公開日は灯台記念日のあたりに設定されていることが多いようです。また特別公開といって、その灯台の記念日に公開されるケースもあります。

老後の達人
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灯台イベントにはどんなものがあるのか調べてみました。海上保安庁が主催したいくつかのイベントを紹介しますので、灯台巡りの参考にしてください。

日本の登れる16基の灯台

登れる灯台16基このイベントは灯台記念日とは直接関係はないのですが、灯台には「参観灯台」、通称「のぼれる灯台」といって灯台の内部に入って階段を昇り、灯塔の高部にあるバルコニーから風景を臨むことが出来る灯台が全国に16基あります。これら16基の灯台には歴史があり、文化的な価値が高く、また交通の便が良く、灯台の立地が安全な場所にあるという条件を備えています。「のぼれる灯台」は参観寄付金300円を払えば、基本的にはいつでも参観することができます。次の16基が「のぼれる灯台」です。

  • 東北地方:尻屋埼灯台(青森県)、入道埼灯台(秋田県)、塩屋埼灯台(福島県)
  • 関東地方犬吠埼灯台(千葉県)、野島埼灯台(千葉県)、観音埼灯台(神奈川県)
  • 東海地方:初島灯台(静岡県)、御前崎灯台(静岡県)、安乗埼灯台(三重県)、大王埼灯台(三重県)
  • 近畿地方:潮岬灯台(和歌山県)
  • 中国地方:角島灯台(山口県)、出雲日御崎灯台(島根県)
  • 九州地方:都井岬灯台(宮崎県)
  • 沖縄地方:残波岬灯台(沖縄県)、平安名埼灯台(沖縄県)
老後の達人
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この16基の中で、平成30年(2018年)に来場者が多かった灯台は、1位が犬吠埼灯台で約10.5万人、2位が角島灯台の約9.6万人、3位が野島埼灯台の約7万人、4位が出雲日御崎灯台の約6.1万人、5位が潮岬灯台の約6万人でした。人気が高く、交通の便が良いところに参観者が多く訪れているようです。

 

のぼれる灯台のスタンプラリー

16基の灯台をすべて巡って、灯台ごとにスタンプを貰うイベントが「のぼれる灯台 スタンプラリー」です。このイベントは灯台150周年記念事業の一環として、平成30年(2018年)10月1日から始まったもので、全国16基の「のぼれる灯台」で販売している1冊150円のスタンプ帳を購入し、灯台参観後に事務所に備え付けの灯台スタンプをスタンプ帳に押して集めるというイベントです。見事達成された方には、記念品として「日本の灯台50選」の写真入りのブックレットがプレゼントされます。

老後の達人
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スタンプラリー開始後286日を経過した令和元年(2019年)7月13日に初めて達成した人が2人同時に出たそうで、令和3年(2021年)3月5日時点で38番目の達成者が出ているもようです。まだ38人しか存在しないので希少価値があるかもしれません。

灯台の一般公開と特別公開

登れる灯台は1年中公開されていますので、いつでも内部の見学ができますが、16基以外の灯台は普段は公開されていません。普段内部を見学することができない灯台の内部を公開するのが一般公開と特別公開です。

一般公開は、灯台記念日の当日やその近辺の日程で行われることが多いようです。昨年の例で言うと、11月1日の灯台記念日はもとより、11月3日の文化の日の祝日やその後の日曜日などに公開されています。公開日には灯台内部の見学はもちろん、灯器の展示やパネル展示を行うところもあります。灯台によってはバッジやカード、絵葉書などの記念品をくれたり、海上保安庁の制服を試着させてくれることもあるようです。

関埼灯台大分県の関埼灯台は、明治34年(1901年)7月20日に初点灯してから120年にわたり、瀬戸内海及び豊後水道を航行する船舶の安全を守り続けてきた灯台です。昨年は11月1日の灯台記念日に一般公開が行われました。灯台内部の公開や灯器、機器の展示を始め、海上保安庁のパンフレット等の配布や海上保安庁キャラクター「うみまる」との記念撮影、関崎海星館との共同特別企画「スタンプラリー」で数量限定の缶バッジをプレゼント、などのイベントが行われました。

特別公開は、何かの記念日などに関連付けて公開されるケースです。例えば「灯台絵画コンテスト」や「○○灯台△△周年記念」などの記念行事としてなどです。灯台のある場所での行事に合わせて公開されることもあります。昨年は尾道観光協会が主催するサイクリングツアーの日に合わせて因島の大浜埼灯台が公開されました。夜間公開やライトアップ、万国旗掲揚なども特別公開日に行われます。

老後の達人
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行きたいと思いながら、まだ行っていない灯台に行くときには、公開日をチェックして内部を見学したり、記念品を貰ったりすることができるときに行くのもいいですね。

灯台の写真やパネルの展示

灯台に関心はあるのだけど、実物を見に行く時間がない、気楽な気持ちで灯台のことを知りたいという人にお勧めなのが、灯台の写真のパネル展示企画です。各地の美術館や博物館、科学館や図書館などで企画展として実施されることが多いようです。

昨年は10月31日~11月8日まで舞鶴市の赤レンガ博物館で灯台152周年の記念イベントとして『灯台企画展』が開催されました。灯台で使用されていたレンズや機器、煉瓦造り灯台で使用されていた煉瓦や灯台と重要文化財に関する資料、世界の著名灯台の写真パネルが展示されました。灯台に関することを包括的に知るにはいいイベントだと思います。

映像配信とオンライン・イベント

コロナウィルスの感染拡大防止で外出が難しい中、自宅に居ながらにしてイベントに参加する手立てもあります。昨年の灯台記念日に合わせて海上保安庁が開設した『灯台記念日特設サイト』ではドローンで撮影した灯台の映像配信を行っています。

ドローンと灯台の相性は抜群で、空中から撮影された海と灯台の風景はどれも絶景で、映像をただ眺めているだけで癒されます。またオンラインでのイベントも随時開催されているようで、灯台の仕組みや海の標識のルールを紹介したオンライン講座が開講されました。コロナ禍が収まるまではオンラインでのイベント参加も良さそうです。

第八管区海上保安本部の作成したドローンを使った日御碕灯台の映像です。(約4分間)

灯台ウィーク

これまで海上保安庁が主催したイベントを紹介してきましたが、日本財団は海上保安庁と協力して、灯台イベントをさらに地方創生や観光の発展に寄与させようと、11月1日の灯台記念日から8日までの1週間を「海と灯台ウィーク」と定め、昨年10月26日に発足イベントを開催しました。

発足記念イベントでは、灯台にまつわるテーマの記事を集めた記念タブロイド紙の発行や灯台の楽しみ方の紹介、キャンペーンツールの缶バッジの配布、そのためのキャンペーンステイションの設置などを行いました。

灯台のある地域との結びつきをより強めようという試みも始まっています。灯台と観光をよりコラボさせた事業、例えば灯台を宿泊施設として活用する、灯台同士をつないで灯台の道を作り観光スポットにする、などの視点からモデルエリアを選んで、地域と協力しながら事業を展開しようとしています。

今後はこれまで以上に魅力ある灯台イベントが増えて行くでしょう。これからどんなイベントが出てくるのか、今後の灯台イベントから目が離せません。

日本の灯台巡りのまとめ

灯台はその外観、灯塔から眺める風景、150年にもわたる歴史、使われているレンズなどの機材など魅力が一杯です。シニアの一人旅にうってつけの目的地であることは以前にもお話してきました。ふらっと訪れる灯台もいいですが、灯台イベントの参加してみるとこれまでと違った灯台の魅力が発見できるかもしれません。

灯台はGPSの発達などにより、本来の航路標識としての役目を終えたとして、存続が危惧されたこともあったと聞きましたが、幸いなことに文化財としての価値を高めつつあり、新たな観光スポットや地域の顔としての存在に生まれ変わろうとしているようです。灯台の新たな魅力を再発見できる灯台イベントに、私も是非してみたいものだと思います。