健康や体力を維持するため体幹を鍛えたり、スポーツジムに通ったりするシニアが増えている中、ヨガに興味を持つ人も増えています。そこでヨガについて深く知りたい人のために、シニアにヨガを教えるヨガインストラクター資格の種類や取得方法について紹介します。
シニアヨガとは
スポーツジムのヨガクラスに週に1度参加するようになって1年が経ちました。ヨガを始めたばかりのころは、準備運動の段階でも体が硬くて曲げられなかったり、ポーズがぎくしゃくしたりで、レッスンを楽しむ余裕がありませんでしたが、1年経って少しずつ柔軟性が出てきたことと、基本的なポーズが覚えられたことで、余裕をもって参加できるようになりました。
今、あらためてヨガのレッスンを振り返ってみると、ヨガは体が柔軟になって怪我をしにくい体質をつくってくれる、インナーマッスルや体幹を整えることで姿勢が良くなる、深く呼吸をしたり、瞑想したりすることで心身をリラックスさせることができる、など良い点がたくさん見つかりました。
そんな、良いことずくめのヨガは、昔は若い女性がするものというイメージが強かったのですが、今では老若男女に人気があり、ヨガ専門のスタジオもたくさんできました。ヨガのなかでもシニアに向いているのがシニアヨガです。シニアヨガは普通のヨガと比べてポーズがシンプルで、無理をしない範囲で、体の柔軟性や筋肉の強化を目指すものです。
シニアヨガの普及も急速に進んでいます。各地にシニアヨガのスタジオがあり、自治体が運営する公共のヨガ教室もあります。また、オンラインでヨガを教えてくれるオンラインヨガスタジオも人気のようです。介護施設やデイサービスでもヨガを取り入れているところが多くなりました。

これからヨガを始めようと考えているけど、いきなりみんなと一緒は恥ずかしいという人も実は結構いるのです。何を隠そう私もその一人でした。ただ私の場合はオンラインヨガを見つけることができなかったため、最初は下手なポーズで恥ずかしいと思いながら教室で奮闘していました。
ところが、近年ではオンラインでヨガのレッスンを自宅で受けられるものもあります。パソコンとネット回線があれば、いつでも好きな時に自宅のリビングなどで周囲の目を気にすることなくヨガが学べます。オンラインヨガで基礎を学んでから、シニアヨガスタジオへのデビューをすれば良いのではないでしょうか(^^♪
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ヨガインストラクターの資格と取得方法
シニアヨガの普及に伴って不足しているのがインストラクターです。中年から高齢者の人たちにヨガを指導するシニアヨガインストラクターになるにはどんな資格が必要なのでしょうか。そして、それらのヨガ資格を取得するにはどうしたらよいのかについて紹介しますね(^^♪
全米ヨガアライアンス認定資格
まず、シニアに限らずヨガ全般の資格というと、世界的に最も権威のある資格が、「全米ヨガアライアンス認定資格」と呼ばれるものです。「RYT200」とか「RYT500」と呼ばれるもので、民間のヨガスタジオでインストラクターをしている人の多くがこの資格をもっています。「RYT」とは「Registered Yoga Teacher」の略で、「認定ヨガ講師」の意味です。200とか500とかの数字はヨガアライアンスの指定するインストラクター養成のための講義の時間数を表します。様々なヨガスクールでこの認定資格を取るためのコースが開設されています。
費用はスクールによってまちまちですが、RYT500を目指すなら50~80万円くらいは必要です。この資格を取る人は概ねヨガスタジオでのインストラクターなど職業としてインストラクターを目指す人が多いようです。

やはり世界的権威のある資格を取ろうとすると、資格取得までの努力も相当なものを覚悟する必要があると思いますが、費用もかなり高額になるため、安易にスタートできるものではないでしょう。
オンラインでRYT200資格が取れる講座
コロナ禍ということもあってか、最近オンラインでRYT200の認定資格が取得できる教室が稼働しました。知識ゼロからでもオンライン講座でRYT200が取れるということで結構話題となったものです。
「ゼロから」学べるカリキュラムを採用して、基礎の基礎から丁寧に学べるようになっているので、ヨガ未経験者や初心者からでもヨガの国際資格が取得できます(^^♪

全米ヨガアライアンス協会ではこれまで2021年末まで認められていたオンライRYT200講座について、2023年末まで期限延長して資格を発行できる学校を認可制としています。ゼロカラYOGAの講義を担当する「SANSEEDヨガスタジオ」は適正な審査を受け、2023年までのオンライン講座で資格発行する認可を受けているのです。
初心者、ヨガ未経験者でもOKのカリキュラムになっていて、コロナ禍でヨガ教室に通うのは不安という人でも自宅でオンライン講座を受講するスタイルなので、安心して参加し、資格取得を目指せます。
レッスンは自宅で学習できるオンラインレッスンなので、隙間時間やおうち時間を有効的に活用できるようになっていて便利で手軽です。気になるテスト(中間試験、卒業試験)ですが、テストだけはZOOMを用いて実際にレッスンを行い評価してもらうことになります。テストもオンラインで自宅で受けられるので、やる気さえあれば誰でも自宅でRTY200資格の取得を目指せます。
▼ヨガ資格オンライン講座▼
ゼロカラYOGA オンラインオンライン講座
ヨガインストラクター資格取得と資格活用まで考えるなら
ヨガインストラクターの資格を取った後、RTY200資格を活かして収益化を考えているなら、ぼっこのヨガインストラクター養成講座がおすすめです。オンラインでR200資格を取得した後のヨガ教室の開催などまで視野に入れた講座です。
講座オーナー自身の資格取得後の起業経験を活かし、常に受講生や修了生の方と接する機会を作って、情報をシェアしているため、知っていることをすべて伝えてもらえます。
ぼっこの講師は現役インストラクターであり、個人事業主や法人代表者として活躍している起業家です。そこで、ヨガを仕事にするためのいろいろな事柄を学ぶことができます。ZOOM懇親会では、気軽に話すこともでき、その際の雑談が力になることも多々あります。
シニアヨガインストラクターの資格
シニアヨガのインストラクターに限っていうと、全米ヨガアライアンス協会の認定資格のような権威のある資格というのは存在しないようです。現在はRYT200やRYT500の資格を持っているヨガインストラクターやリハビリデイサービスセンターなどで働く介護職員などがシニアヨガの指導員になっているケースが多いようです。
短時間で学べるインストラクター養成講座
1日~3日でシニアヨガのインストラクターに必要な知識を学べる講座がいくつもあります。講座を受講したからと言って、すぐにインストラクターになれるわけではありませんが、すでにインストラクターとして指導をしている人や、介護施設で働く職員の方がシニアヨガについてさらに理解を深めるために学んでいるケースもあります。
例えば、一般財団法人日本メディカル協会が主催する勉強会では6時間の講座でシニアヨガに関する基礎的な知識を学ぶことができますし、他にも1日で開講されているコースがいくつかあります。費用は1日開講の講座の場合で概ね2万円くらいです。
もう少しみっちり学びたいという人には2日や3日のコースもあります。アンダーザライトヨガスクールが主催する「シニアヨガインストラクター養成コース」では受講後にRYT500取得コースの10時間分の修了書がもらえます。もっと本格的に学ぶのであれば、例えば「ヨガジェネレーション」が主催する3日間の「シニアヨガ指導者養成講座」などがあります。高齢者の快適な生活をサポートする知識の習得や、介護予防効果に主眼を置いた講座です。費用は2日のコースで5万円、3日のコースで10万円くらいです。
通信教育での資格取得
シニアヨガの資格が取れる通信講座(教育)というのもあります。キャリカレという通信教育のヨガインストラクター養成講座では1日15分、しかも自宅で学べて、ヨガの基本である「ベーシックコース」、「コアヨガ」、「リラックスヨガ」、「キッズヨガ」、「シニアヨガ」の6種類のヨガの習得が可能で、これらの通信教育を受けた後、「JADP」という機関が認定するシニアヨガインストラクターの資格が取れます。各コースとも8万円~10万円くらいの費用がかかります。
「JDAP」とは、ちょっと名前が長いのですが、一般財団法人日本能力開発推進協会 (Japan Ability Development Promotion association)のことで、略称が「JADP」です。キャリカレはこのJADPが認定した教育機関で、指定された全カリキュラムを受講したのちに、「検定試験」を受験して、合格すれば認定書が発行されます。受験料は5,600円(税込)で、在宅で随時受験が可能で、合格率は70%以上です。

この資格については、お金を払って通信教育を受けさえすれば資格が取れる、資格を金で買っているようなものだという批判もあります。通信教育だけでインストラクターに必要な知識が習得できるかは見極めが必要かと思います。
シニアでヨガを始めてみたい人におすすめの通信講座
これまでにヨガをやったことがなくて、これからヨガを始めてみようと考えているシニアには、手軽に始められる通信講座があります。先に紹介したオンラインヨガのソエルとは少し異なり、自宅でテキストとDVDを使ってレッスンしていくタイプのものです。近くにスタジオがなくても、気軽にヨガを学ぶことができ、この講座では同時にピラティスについても学習できるので、かなりおすすめです。
そのおすすめの講座は、生涯学習でお馴染みのユーキャンが提供している『はじめてのヨガ&ピラティス通信講座』です。1日15分の時間で継続的にレッスンを続けていくだけで、新陳代謝が活発になり痩せやすく太りにくい体質になり、無理のない動きですっきりストレスを解消でき、ゆったりと深い呼吸で心も体もリラックスできます。
約6ヶ月のレッスンで、ヨガとピラティスを一通りマスターすることができす初心者向けの講座なので、ヨガを始めてみようかと考えているシニアーには特におすすめです。

ユーキャンの『はじめてのヨガ&ピラティス通信講座』には、2冊のテキストと6巻のDVDの他に、ウェルネスブック、セルフチェックノート及びレッスンCDが付属しています。また、ヨガを始めるときに必要なヨガマットなどの用具も付いてくるので、体一つあればすぐにスタートできるので便利です。半年で29,000円(税込)の費用は掛かりますが、1ヶ月約5,000円と考えれば、下手なスクールに通うより自宅にいながらマイペースでレッスンできるので良いのではないでしょうか!!
>>生涯学習のユーキャン
シニアヨガインストラクターは今後ますます必要
人生100年時代になっていかに自分の健康寿命を延ばせるかが高齢者の関心事となっています。今は元気な50代、60代も、衰えていく体力や筋力をいかに維持して心身をメンテナンスできるかが重要になってきます。
このような観点から、今後ますますシニアヨガに対する関心は高まり、シニアヨガに取り組む人も増えることが予想されます。これまでヨガが好きで続けていた人が、今度は人に教える立場でヨガを学びなおすのはいいことだと思います。
教えることであらたな気づきもあるでしょうし、交友の輪も広がっていきます。教えることが生きがいとなって、より充実したシニアライフが送れるようになるかもしれません。チャンスを逃さず、ヨガ教室や介護施設などで高齢者向けのシニアヨガを教えてみましょう。きっとあらたな発見があるはずです。
まとめ
ヨガは今や老若男女と問わず、健康維持のためにこれからますます普及していくでしょう。その中でも中高年から高齢者に向けたシニアヨガの需要は一層高まり、それに伴い、シニアヨガのインストラクターの需要も伸びていくでしょう。
仕事としてシニアヨガのインストラクターを目指すなら、リハビリデイサービスのフィットネストレーナーや介護施設の生活相談員などがあります。資格が必須ということもないようですが、シニアヨガの講座などを受講して高齢者の体や心を良く理解していれば仕事に役立つことでしょう。シニアヨガのインストラクターを目指してさまざま講座にチャレンジしてみてはいかがですか?

ヨガインストラクター向けの「シークエンスの組み方」に特化したヨガのオンライン講座があります。既にシニアヨガのインストラクターをしている人、これから教えていきたい人のためのコロナ禍でもできるオンライン講座がスタートしています。
>>ヨガインストラクターのためのシークエンス講座