オペラの魅力
私が初めて観たオペラはモーツアルトの『フィガロの結婚』でした。華やかな衣装を着た登場人物たちが複雑な物語を繰り広げる奇想天外な喜劇で、数あるモーツアルトのオペラの中でも有名な代表作の一つです。物語も面白ければ、劇中に歌われるアリア(独唱)や重唱も耳にしたことのある楽しいものばかり。登場人物の一人、ケルビーノが歌うアリア『恋とはどんなものかしら』などはオペラを鑑賞したことがない人にも広く知られています。
モーツアルトに始まり、時代が下ってヴェルディやプッチーニを聴くようになれば、さらにオペラの魅力にはまっていきます。トリノオリンピックの女子フィギュアスケートで金メダルを獲った荒川静香さんのフリー演技の曲目は、プッチーニのオペラ『トゥーランドット』の有名なアリア、『誰も寝てはならぬ』でした。このように知らず知らずのうちにオペラの名曲に触れる機会も増えています。
オペラの好きな人は、この作曲家の、この作品の、この場面を、この歌手が歌うから好きだという人も多いです。同じオペラを何回も観て、すっかり覚えてしまう人もたくさんいます。オペラを観れば観るほど、観ているだけでは何か物足りなくなってきて、どうしたらあんな風に声を出せるようになるのだろう。もしもあんな風に歌えたらきっと楽しいだろうなと思うようになってきます。それがオペラの魅力なのです。
声の魅力
オペラ歌手の声は鍛え上げられたものです。オペラ歌手になる人は、子供のころからピアノを習い、高校生くらいから声楽の勉強を始め、音楽大学でみっちりと専門知識を学んだ上で、大学院や研修所、海外の歌劇場などで研鑽を積んで歌手になります。
大ホールでもマイクなどの音響設備を一切使わず、ホールの響きだけで最上階の客席の奥まで低音から高音まで無理なく、美しく伸びやかな声が届くのがオペラ歌手の声です。
物語と音楽と歌手の声が一体になった芸術、それこそがオペラの魅力であり、オペラ歌手の声なくしてオペラは成り立ちません。
声楽を習ってみよう
そんな素晴らしいオペラ歌手の声を聞けば、自分も歌ってみたいと思うようになります。ただ、素人の私たちがオペラを歌うのは並大抵のことではありません。でも大丈夫、私たちはプロの歌手になるわけではありません。好きな歌を気持ちよく歌えるようになればいいのです。
そのためには専門の先生についてレッスンを受けることが大切です。音楽教室には音大を卒業して経験を積んだ講師がたくさんいます。音楽教室でレッスンを受けましょう。楽譜が読めなくても大丈夫です。先生がピアノを弾きながら教えてくれます。
レッスンの時間は1回のレッスンで1時間くらいが標準です。レッスンの始めに先生のピアノに合わせて10分から15分ほど発生練習をします。声がスムーズに出るようになったら、コンコーネなどの教本で基礎的なリズムや音程などを取ることが出来るように練習します。
レッスンの後半は持ち歌を歌います。1曲完成するのに、通常は半年ほど練習を積み重ねます。最初は譜読みから始めます。譜読みとは楽譜にある音程を階名(ドレミ)で歌えるようにすることです。階名で歌えるようになるのと並行して、歌詞を読み込みます。
一通り歌えるようになったら、表現力を高めていきます。また高い声や音程の取りにくい部分を繰り返して練習することも大切です。気持ちを込めて歌えるようになれば、歌うことがとても楽しくなります。
いつかはこの歌を歌ってみたい、という想いがあると上達も早いです。その時こそあなたがいつか観た大好きなオペラ歌手になりきって、思い切り歌ってみましょう。
声楽教室でどのくらい上手になるのか
声楽教室に通うとなると、ちょっとハードルが高いと感じる人も少なくありません。また、声楽教室似通って、どのくらい上手になるのかという疑心暗鬼もあるでしょう。ただ、声楽を始めること、教室で教わることに関しては、ヨガ教室に通ったり、水泳教室に通ったりするのと同じレベルのことと考えれば、躊躇する必要がないことが分ります。
ただし、声楽を本格的に習ったことがない場合は、音程が取れて、声量がある程度でるまでの基礎力を要請する期間は必要になります。マラソンをしようと思ったところで、翌日から42.195km走れるわけではないのです。
老後の楽しみとして声楽を始めるなら無理は禁物ですから、自分の喉の調子やライフスタイルに合わせて声楽教室に通ってみれば良いでしょう。趣味で始めるなら月に2回程度から週に1回くらいのペースでスタートすれば、独学でやっているより数段上のレベルに行くことができるでしょう。本格的な先生に習うことは、それくらいの意味、効果があるというものです(^^♪
声楽の基礎力をトレーニングしたいなら、中学のころに音楽の授業でやったことがある教材・・・コンコーネが役に立ちます。声楽教室などでもよく用いられている、日本ではポピュラーな教材なので、一冊手元において、中学生のころを思い出しながら練習するのも良いでしょう(^^♪
おすすめの音楽教室
クラッシックを扱う音楽教室では、ピアノやヴァイオリンなどの楽器を習ったり、ソルフェージュという楽譜を読むための音楽の基礎知識を学んだり、声楽を習ったりすることが出来ます。どの分野も音大を卒業したクラッシック音楽の専門家が先生となって一から教えてくれます。
声楽の場合は、音域によってソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトン、バスなどに分かれます。女性の比較的高音域が出せる人はソプラノ、高音域でもやや低めと中音域が出せる人はメゾソプラノ、男性の高音域はテノール、中音域がバリトン、低音域がバスとなります。自分はどの音域の声が出しやすいかを確かめましょう。先生に声を聴いてもらって決めるというのも一つの方法です。
椿音楽教室は、自分の家の近くのスタジオで、マンツーマンでレッスンが受けられる音楽教室です。普通の音楽教室はスタジオが決まっていますので、行きたくても遠くて行けないということがありますが、椿音楽教室は教室が指定するたくさんのスタジオから、自分に一番便利なスタジオを選んで予約するというシステムです。そのため、多くの人が自宅に近いスタジオでレッスンを受講することが出来ます。講師陣も多彩です。公式ホームページで習いたい講師を探してみましょう。
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椿音楽教室【公式ホームページ】
体験レッスンを受けてみよう
60分の無料の体験レッスンが受けられますので、まずは体験レッスンを受けてみましょう。
体験レッスンの流れは、まず、自分が受けたいレッスンのコースを選びます。楽器ならピアノ、弦楽器、ギターなどで、オペラを歌いたい場合は声楽・ボーカルコースの中のクラッシック声楽コースを選びます。
次にスタジオを選びます。最寄り駅をクリックすると一番近いスタジオが表示されます。大きな駅であれば複数のスタジオが表示されますので、その中から一番便利なスタジオを選びましょう。
スタジオを選んだらWEBで体験レッスンの予約をします。希望のコース、エリアを選び、受講希望日時を第一希望から第三希望まで入力します。氏名、性別、年齢、電話番号、メールアドレスなどの基本情報を入力し、最後の自由記述欄がありますので、同性の先生を希望するなどの個別の希望があればなるべく詳しく書きます。講師紹介を見て、この先生に習ってみたいと思ったら講師の名前を書くのもいいですね。
体験レッスンでは発声を通して、あなたの声質や声量、声の出し方などを先生がチェックします。またどんな歌が歌えるようになりたいか、どんな声が出せるようになりたいかも聞いてくれます。体験レッスンの先生に聞きたいことや不安なことを相談してみましょう。体験レッスンに満足出来たら入会すれば、さっそくレッスンを始められます。
声楽を学んでよかったこと
私は声楽を習い始めて10年以上になります。オペラを歌ってみたいというただそれだけの理由で、体験レッスンを受講して、そのまま声楽の勉強を始めました。音楽を習ったのは学校の音楽の授業だけですので、楽譜は読めません。いつも先生がピアノで音取りをしてくれるので、それで音程を取り、リズムも教えてもらって取れることも多いです。
自分一人ではオペラを歌うようになることはできません。でも先生について学ぶことで一人ではできなかったことが出来るようになります。自分の可能性が広がることは大きな喜びです。
またオペラは外国の曲がほとんどです。イタリア語、フランス語、ドイツ語などをそれなりに知って、歌詞の内容を理解できないとオペラを歌うことはできません。ストーリーも有名な物語から構成されていることが多く、音楽だけでなく語学や文学にも親しみが持てるようになります。このように色々なことに興味が広がるのが、オペラの楽しみでもあります。
声を出すことはもちろん健康にいいですし、姿勢も良くなります。音楽教室には発表会の場もありますから、素敵なドレスを着て、友人知人に日頃の努力の成果を見てもらえば、華やかな高揚感を味わうこともできます。
このように声楽を学ぶことはいいことがたくさんあります。観ているだけではつまらない。この機会に是非、椿音楽教室に足を運んで声を出してみて下さい。きっと素敵な趣味になること請け合いです。
まとめ
オペラ鑑賞が大好きで良くコンサートホールに行くというあなた、自分でオペラを歌ってみてはいかがですか?声楽はシニアの趣味の一つとして始める人が増えています。
歌を歌うことは健康にもいいですし、気持ちも若返ります。リズムや音程を取ったり、歌詞の内容を理解したり覚えたりすることで頭も活性化します。
発表会に知り合いを呼んで、素敵な衣装を着て日頃の成果を発揮しましょう。きっと思い出に残る素敵な一日となります。その日を目指して椿音楽教室の門を叩いてみて下さい。