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進むペットの高齢化|ペット介護の資格を取ってその日に備えよう

進むペットの高齢化|ペット介護の資格を取ってその日に備えよう
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ペットの寿命が伸びた

子供の頃、近所に犬を飼っているお宅がありました。2匹の白い子犬で、子犬たちは玄関先につながれていて、子供たちは、良くそのお宅の玄関先で子犬たちと遊ばせてもらっていました。

飼い主さんは若い男性で、私たちが子犬たちに食べ物をあげても、怒ったりせず見守ってくれる人でした。当時のペットは、あくまでもペットであって人間とは同等ではなく、扱いは今と比べれば良く言えばおおらか、悪く言えばいい加減なものでした。今から思えば、人さまの子犬に何の考えもなく食べ物を与えるとは、言語道断なふるまいをしていたものです。

現在ではペットは、もはや家族の一員です。いいえ、家族以上かもしれません。食べ物はカロリーや栄養のバランスを配慮したペットフードで、庭ではなく家の中で過ごすペットが増えました。暑い夏場はエアコンの効いた部屋で過ごし、冬場はカーペットや炬燵で温まっています。雨が降ればレインコートを着て散歩に出かけます。

このように大切に育てられ、暮らしていることで、ペットの寿命は飛躍的に伸びました。人の平均寿命が84歳になった今日、犬の平均寿命は14歳前後、猫は15歳前後となっています。これは人間に例えれば、人間とほぼ同じくらいの寿命です。一般に老化は小型犬で10歳、大型犬は8歳くらいから始まるようです。猫の場合は11歳前後からと言われています。犬でも猫でも4,5年は、老化に対する特別なケアが必要になってくる可能性があります。

老後の達人
老後の達人

ペットの寿命は飛躍的に伸びましたが、ペットは人間よりずっと速く歳を取り、人間より先に寿命を迎えます。ペットの介護と最後の看取りは飼い主さんの大事なお役目です。

ペットの老化現象とは

人間が歳を重ねると様々な老化現象が起きるのと同じく、ペットも高齢になると様々な老化の兆候が現われます。心身の衰えが体調や見た目に現れるところは人間も動物も同じです。

犬の場合は、睡眠時間が以前より長くなって寝ている時間が増える、散歩の時に段差のある場所を歩くのを嫌がるようになる、散歩をするとすぐに疲れてしまい、歩きたがらなくなる、食欲が落ちるなどの変化が現れます。また歯が弱ったり、目が衰えたり、毛の艶が失われて抜けやすくなったりと、見た目からも老いてきたことが分かります。

猫の場合も、水を飲む量が増える、乾燥タイプのキャットフードが食べにくくなる、動きが鈍くなり寝ていることが多くなる、怒りっぽくなったり、良く鳴くようになったりします。犬と同様に毛の艶がなくなり、見た目も変わってきます。

老後の達人
老後の達人

毎日生活を共にしているとなかなか気づきにくいペットの老化ですが、老いのサインを見つけたら、これまでの生活を見直して、寝る時間を長くしたり、散歩の時間を短くするなどしてペットに負担がかからないようにしてあげましょう。

ペットの健康管理と病気の予防

ペットは人間の5~7倍の速さで年齢を重ねていきます。ついこの間、家に来たばかりの子犬や子猫も、あっという間に大人になり、老犬、老猫になってしまいます。老いが始まってから慌てて健康管理をするのではなく、家に来たときから健康管理を始めましょう。

ペットの健康管理で最も重要なのが食事管理です。ペットの食べ物はペットフードが基本です。カロリーや栄養を考えて体重に見合った適切な量をあげます。食欲がない、残すなどがあった場合は病気の可能性もありますから、病気の判断材料ともなります。また一般的には老いてくれば、太りやすくなるのは人間と同じです。太ると足や内臓にかかる負担が大きくなります。食べたがってもグッと我慢して量を減らすことも考えましょう。逆に食欲がなくなることもありますから、痩せてきたと思ったらうまく栄養が取れる方法を考えなくてはなりません。

食事管理の上でも重要なのが体重管理です。見た目だけではなく定期的に体重を計って痩せずぎ、太りすぎがないか確認しましょう。運動も重要です。犬の場合は散歩やドッグランでの運動などを心がけましょう。猫の場合はおもちゃを使ったり、高いところを登ったり下りたりして遊ぶことで運動になります。運動は体にいいだけでなく、ストレス発散や飼い主とのコミュニケーションの上でも重要です。

体全体の状態を知るにはお手入れが大切です。歯磨きで口の中を見る、ブラッシングやシャンプーで毛の状態を知るなどのグルーミングでペットの身体の状態をチェックします。

最近ではペットの健康管理用のスマホのアプリがあるので、アプリで自分が特に気をつけたいと思う項目を管理すると便利です。犬猫の誕生日、年齢、体長や体重などの基本情報の登録や、散歩や排便などの健康面のメモ、トリミングや通院の記録などがアプリでまとめて管理できます。写真を収めてアルバムを作ることもできます。

老後の達人
老後の達人

ペットは言葉が話せないので病気になっても気づきにくく、気づいたときには重症化していることもあります。またペットの保険は人間に比べて割高で、年齢を重ねるごとに保険料は上がっていきます。もし保険に入っていなければ、治療費は思った以上に高額になります。ペットのためにも、飼い主さんのためにも健康管理をしっかりやって病気を予防しましょう。
ペット保険に未加入なら、今からでも入っておいた方が良いかもしれません。いろいろな保険があるので、一括見積で比較してみるのが良いでしょう(^^♪
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ペットが要介護になったら

極めて健康でこれといった病気もならずに過ごしていても、歳を重ねれば老いが忍び寄ってきます。長寿であればなおさら、最後の数年は介護が必要になってくるでしょう。

ペットに介護が必要になるとはどのようなことでしょう。足腰が弱って歩けなくなってくる、食事や排せつの世話してあげなければならなくなる、病気にもかかりやすくなりますから通院も増えるでしょう。認知症で夜中に家の中を徘徊することや、すぐ吠えたり鳴いたりすることもあるでしょう。介護のために四六時中、つきっきりでお世話をすることもあります。

ペットの介護で疲れて自分が病気なったり寝込んだりすれば、ペットの世話をしてくれる人もいません。ペットの状況に応じてペットシッターをお願いするとか、施設に預けることも考えなければいけない場合もあります。介護する人の健康が第一なのは、人の介護もペットの介護も同じです。

老後の達人
老後の達人

ペットが要介護になったら、かかりつけの医師などと相談して適切な介護をしなくてはなりません。飼い主自らも介護について学んでおくと、いざという時に適切な介護をすることができます。

ペット介護の資格を取得して老いを支えてあげましょう

毎日暮らしているとなかなか気づきにくいペットの老い、老いの兆候をいち早く見定めるにはそれなりの知識と、日ごろから気をつけるべきポイントがあります。また介護が必要になった時にどのように世話をすればいいのかもあらかじめ知っておくと、いざその時になっても慌てずにすみます。

ペットの介護について学びたいのなら、通信講座で体系的に学ぶことをお勧めします。実際にペットを飼っていて、なんとなく感覚で正しいと思ってやってきたことが理論的に正しかったことがわかると自信につながります。もしこれまでやっていたことと違っていたら、どうしてこの方法がいいのだろうかと考えて、新たな気づきが生まれるかもしれません。介護だけではなくペットとの関係全般を見直すきっかけになるでしょう。

95年の歴史がある通信講座のがくぶんには「ペット介護士養成講座」という講座があります。ペットに関する基礎知識から健康管理、病気の予防、しつけやペットの体のお手入れ(グルーミング)など幅白い知識を得ることができます。学習を終えた後は「ペット介護士」の認定を受けられます。

がくぶんのペット介護士講座テキストやDVDを見ながら自宅でゆっくり自分のペースで学べます。通常は4か月のコースですが、自分次第で2か月で終えることも可能ですし、学習を中断しても無料で延長が可能です。受講後は自分のペットの介護にかかわる知識が豊富になるだけではなく、ペット介護の専門家としてペットショップで働いたり、動物関係のボランティア活動をすることもできて、老後の活動の幅が広がります。

>>★大切なペットの「なぜ?」がわかるように! >>> ペット介護士講座

老後の達人
老後の達人

ペット介護についての知識があれば、ペットを持つ友人にアドバイスをしてあげるなど、交流も深まります。専門家として活動の幅を広げましょう。

まとめ|ペットの高齢化とペット介護の必要性

人生100年時代に呼応するように、ペットも長寿になっています。長生きすることは喜ばしいことではありますが、一方で老いに備えることも必要になってきます。ペットは人間に比べて速く歳を取るので、飼い主はペットの老いを否が応でも見つめなくてはならなくなります。ペットの老いに気づいてから慌てるのではなく、ペットが若くて元気なうちから老化や介護について学んでその時に備えましょう。

大切なパートナーを無事に見送った後は、その経験と知識を生かして介護を必要としている他の飼い主さんにアドバイスをしてあげたり、専門家として働くなりして活動の場を広げましょう。