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老後に必要な最低限の生活費とは

老後に必要な最低限の生活費とは

老後の心配として多くの人が感じていることの一つに老後の暮らしにいくら必要なのか最低限の生活費はいくらかという疑問があります。一般的なデータは個々の人には当てはまらないので、自分なりに計算してみる必要があります。実際に老後を楽しんでいる人、楽しんでいない人の話も聞いてみたので、紹介します。

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自分の老後に必要な生活費とは

定年が近づいてきたり、実際に定年を迎えてからしばらく過ぎると、自分の老後の生活に不安を覚える人は少なくありません。
中には、現役の時にもらっていた収入が減り、生活費の収支がこれまでとは異なる状況になってきて、初めて老後に不安を覚える人もいるでしょう。
しかし、定年前にしっかりと準備をしていた人なら、老後の収入と支出のバランスを考えたり、貯蓄からの持ち出し分もしっかり計算している人もいるのです。
では、自分の老後の生活には一体いくらぐらい掛かるのか、一緒に調べてみましょう。

生活費と居住費を分けて考えよう

まず大きな分かれ目になるのが居住費です。
今住んでいる家が自分の持ち家なら、一戸建なのかマンションなのか、また住宅ローンは完済しているかどうかが重要です。
また、借家なら月額家賃や管理費、更新料などがいかほどなのかが重要になってきます。
特に、衣食住の中でも居住費は大きな割合を占めるため、生活費とは区別して考えておくことが大切です。
ローン返済が終わっていても、マンションなら管理費や修繕積立の費用、また一戸建てなら家の維持・修理に掛かる費用についても考慮しなければなりません。

介護・医療関連の費用も忘れずに

老後でもう一つの問題としてよく耳にするのが、親の介護の問題、自分自身の医療費への対策です。
介護費用も医療費も、実際にどういう状況に陥るかにより大きく変わってきますが、最低限の対応はできるような費用の見積もり、介護保険や医療保険への加入も考慮する必要があります。
特に、保険に関しては現役の時に加入した時から、収入も減り、家庭環境の変化も出てきていることから、一度見つめなおす必要があると思います。
保険の見直しには、専門家の意見を聞きながら自分の状況にあった保険を選ぶ必要があるため、定年前後に相談してみるのが良いでしょう。

自分の老後の資金源を確認しよう

老後の生活を支える資金源としては、年金と貯蓄が主なものです。
これ以外にも、不動産関連の家賃収入、株などの配当金、そのたシニアバイトやシニアの副業などの収入がある人は、それらも資金源として現在の収入額、将来の収入見積もりを確認するようにしましょう。
年金は基本的には65歳からの需給になりますが、厚生年金や共済年金などで一部の年代では数年早くからもらえる人もいるので、厚労省から送られてくる年金特別便で確認するようにしてください。

年金はいくらもらえるか

その他の収入はあるか一般的に、老後のメイン収入源となるのは老齢基礎年金です。
老齢基礎年金は、20歳から60歳になるまでの40年間、全期間保険料を納めれば、65歳から満額が支給される年金です。
また会社勤めや公務員などの場合には、老齢基礎年金の他に厚生年金や共済年金も支給されます。
年金については、日本年金機構から送られてくる『ねんきん定期便』をみれば、自分自身の年金記録、いつからどれくらいの額が支給されるかがわかりますから、一度確認してください。
ねんきん定期便は、毎年日本年金機構から送られてくるハガキで、加入実績や年金の見込み額などが記載されています。

その他の収入はあるか

年金以外に収入源となるものがあれば、それらの金額、今後の予想などについてもまとめておきましょう。
不動産の家賃収入、株の配当金、シニアバイトの収入、シニア副業の収入など、継続的に入ってくるものは、収入源としてしっかり管理しておく必要があります。

貯蓄は最低いくらあればいいのか

一番気になるものとして、老後までに貯蓄はどの程度あればいいのかという悩みがあります。
これは、それぞれの収入と支出の差額が赤字になる場合に、貯金を取り崩しながら生活することになるため、一概にいくらあればいいのかはわかりません。
総務省統計局の調査データから平均的なケース(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦)を用いて老後に必要な貯蓄額を算出すると、収入約21万円に対して毎月の赤字分が約5.5万円となり、95歳までの30年間を賄うためには約1980万円の貯蓄が必要になります。
かなりの額になって驚く人も多いと思いますが、これは収入額や毎月の支出額、暮らし方によって大きく変化するため、鵜呑みにして愕然とする必要はないと思います。
それより、自分自身の老後の生活の収支をしっかり見据えて、暮らし方を決めていくことが重要です。

老後の生活を送っている人の現状

老後の生活を送っている周囲の人の現状を聞いてみました。
60歳で定年した人でも、7割くらいは引き続き働いている人が多く、65歳を過ぎるとさすがに年金暮らしという人が8割くらいになっています。
しかし、2~3割の人は継続して働いているようで、その人たちの多くは自分で仕事(シニア副業)をやっていたり、シニアバイトやシニアパートで週に数日仕事に出ている人たちです。

老後って一体何歳からなのか

老後って何歳以降が老後なのかと思っている人は意外と多いようです。
私自身もその一人で、レストランや映画に行くと60歳以上でシニア割が使えたり、65歳以上でないと使えなかったりしますし、年金も私の場合は63歳から受給できますが、その受給年齢も徐々に遅くなるとも言われているため、老後はいつからという疑問がでるのも当然です。
社会的には、会社の定年や年金の受給年齢から考えて、60歳から65歳から老後はスタートするとされていますが、実際にその年齢の人たちの意識としては70歳を超えたあたりから老後と考えている人が多く、このあたりに老後っていつからという疑問が生まれる理由があるかと思います。

老後を楽しんでいる人

老後を楽しんでいる人は、収入に応じた暮らしぶりで経済的な悩みが少ない人たちです。
そして、趣味やサークル、地域貢献などを通じて人とのつながりを保っている人たちは生き生きしている人が多いようです。
お金を使って旅行したり遊んだりせずとも、毎日の生活を楽しむスタイルで生きている人が、老後を楽しんでいるように思えます。

老後を楽しんでいない人

逆に老後を楽しんでいない人は、金銭的な余裕がなかったり、人間関係の問題等で孤立していたリ、周囲の人から疎まれたりしている人たちです。
特に自分が老後を楽しめないのは、社会のせい、周囲の人々のせいと思っている人は、これから先も楽しめない老後が続くことになるので注意しなければなりません。

まとめ|老後の生活費はいくら必要か

統計調査によると、老後の収入約21万円に対して、老後の暮らしに必要なお金は25万円程度、余裕のある楽しい老後を送るには32万円程度のお金が毎月必要といわれています。
老後の生活費に最低限いくらあればいいかということですが、統計調査の平均データからは毎月5万の赤字、老後年間にこの赤字を埋めるためには約2000万の貯蓄が必要になります。
ただし、これらのデータはあくまで統計上のデータなので、あなた自身の老後の収支を確認して、暮らし方を変えたり、不足分を補う努力をしたりする計画を立てることが大切です。
健康寿命75歳といわれる時代なので、60歳ならまだ15年はいろいろなことにチャレンジできるでしょう。